全国高校総体出場校紹介 ソフトテニス男子 大会を通して成長し、初戦突破を目指す大分 【大分県】

ソフトテニス男子の県高校総体団体戦は、大分が4連覇を達成した。つながれてきた記録へのプレッシャーも大きかったが、「3年生を中心に、『負けるわけにはいかない』という意識の高まりが結果につながった」と平原滉太郎監督。今回の優勝が伝統の一つになるというプレッシャーを力に変えて、団体戦で全国高校総体出場をつかみとった。個人戦では、河野翔空・宇都宮大知(ともに2年)も出場する。

部員は26人。小学生の頃から実績を残し、高校でも1年生からレギュラーとして活躍するキャプテンの岡本央睦(3年)を中心にチームが一つになっている。個の技術力が求められる競技だが、「団体戦で全国へ」という意識は高い。平原監督は「試合に出場できるのは6人だけ。試合に出られない選手も、自分の役割をしっかり自覚しているからこそ団体戦での勝利につながる」と話す。最近は自分に足りないものや自分の考えを自主的に相談する場面も増えているという。「もっとうまくなりたいという気持ちの表れ」と、平原監督は、一人一人のさらなるレベルアップに期待を寄せている。

向上心を持って練習している

団体戦で結果を残すために必要なのは、「人のために」という気持ちだ。日頃から、ペアのために、チームのためにという意識があれば、周りを見る力が自然と身に付き、瞬時の判断力やピンチの時の対応力も高まってくる。全国レベルの相手に勝利するためには技術力を一層磨く必要があるが、平原監督は「技術は決して劣っていない。大分県でソフトテニスと言えば大分高校と名前が挙がる高校になりつつある」と充実感をにじませた。

全国高校総体の目標は、まず初戦を突破すること。平原監督は、「1プレー、1試合ごとに、大会を通して成長してほしい」と期待を掛け、成功の積み重ねによって勢いに乗り、勝ち続けることができると信じている。個の力を集結して全国へ。今大会で残す結果はもちろん、3年生にとっては「後輩たちへ何を残すか」も大きなテーマとなるだろう。

全国高校総体では初戦突破を目指す

(黒木ゆか)

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