所有者に無断で立木8本伐採 賠償金255万円支払いへ 芝山町、技師を懲戒処分

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 芝山町は9日までに、町が行った小規模土木工事で所有者に無断で立木8本を伐採し、損害賠償金約255万6千円を支払う予定だと発表した。町は6月30日、施工業者に伐採の指示をしたまちづくり課の男性技師(23)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、監督責任として係長を訓告、課長を厳重注意した。

 町によると、3月15日、耕作地につながる町管理の林道を舗装した際、重機の走行を妨げるカシノキとクヌギ計8本を伐採。所有者が指摘し、現場担当者だった技師が承諾を得ていなかったことが発覚した。町は6月20日付で所有者と示談した。

 技師は複数現場を担当し、工事完了を急いでいたことから「(所有者の)確認を失念していた」などと説明。他の現場では所有者の承諾を必ず得ていたという。技師は6月30日付で依願退職した。

 麻生孝之町長は「町民の信頼を損なう結果となり申し訳なく、おわび申し上げる。工事発注までのプロセスに見直しを講じる」とコメントした。

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