ソテツ、黄金色の存在感 京都・城陽の小児科で開花

医院の植え込みで初めて開花したというソテツ(城陽市寺田)

 京都府城陽市寺田の栗山小児科医院にある植え込みで、ソテツが雄花を咲かせた。10年ほど育ててきた中で初の開花といい、黄金色をした花が楕円(だえん)状にまっすぐ伸びた。住民らは「パイナップルみたい」と驚いている。

 ソテツは亜熱帯植物で、雌雄で別々の株に分かれる。雄株ではらせん状に多数の花が集まって咲く。

 同院では6月中旬に栗山政憲院長(70)が「いつもと様子が違う」と気付いた。花はだんだんと丸く膨らみ、長さ約20センチまで伸びていった。妻の陽子さん(66)は「黄色いメロンみたいと思っていたら、今はパイナップルのよう」と話す。

 同院の株はまだ小さな頃、近所から譲り受けた。宇治市植物公園は「開花頻度は株ごとに違うが、今回は成長のためではないか。1カ月ほどは楽しめると思う」としている。

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