町田との国立決戦、直前にバスケス移籍も0-2から追いついた東京V!城福浩監督「サッカーで勝ちたかった」

9日に国立競技場で行われたJ2の天王山、FC町田ゼルビアvs東京ヴェルディは激闘の末2-2の引き分けに終わった。

1位町田、2位東京Vで迎えた「東京クラシック」。試合は開始早々の2分、藤尾翔太のゴールで町田が先制すると、38分にも安井拓也が追加点をあげ、町田が2点をリードして試合を折り返す。

東京Vは後半開始から加藤蓮と齋藤功佑を投入、サイドの高い位置から個で仕掛けることで試合のペースを握った。町田は4バックから5バックにして対応したが、重心が下がったことで結果的に東京Vの侵入を容易にしてしまう。

73分、宮原和也の完璧なクロスを、昨年に続き鹿島アントラーズから期限付き移籍で加わったばかりのFW染野唯月が豪快なヘディング弾で決めると、10分後にも再び染野。

注目を集めるドリブラー、新井悠太が左サイドを抜け出し、最後は染野が頭でうまく合わせてゴールマウスへ流し込んだ。

その後もお互いチャンスはあったが決めきれず。町田のホームゲーム史上最多の38,402人が詰めかけた一戦は勝点1を分け合う結果となった。

この試合は直前にバスケス・バイロンが東京Vから町田へ電撃移籍したことが大きな話題となった。

試合後、東京Vの城福監督はフラッシュインタビューで以下のように答えている。

(0-2から追いついたゲーム。振り返って)

「勝ちたかったです。それしかないです」

(前半はボールを持ってシュート数も多かった)

「入りが悪くて、相手に時間を使われて…(ピッチに)倒れるのが本当に目に余るほどだったので、そこにイライラしないようにして、みんなで辛抱強くやりました」

(ハーフタイムに2枚替え。どんな狙いを持った交代だったか)

「もちろん点を取りに行くこと。サイドから崩すことですね。はい」

(主力選手の移籍もあったなかで、半年ぶりにヴェルディに戻ってきてくれた選手(染野)が結果を出した)

「そうですね…。サポーターを含めて色々な思いで今日はやっているので、サッカーで勝ちたかったです」

(ここからどんなことを大事に選手たちと戦っていくか)

「自分たちがサッカーで勝負するのは証明できたと思うので、あとは勝点3を取り続けるだけです」

今後もJ1昇格争いの主役を担っていきそうな両チーム。

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12日(水)に行われる天皇杯3回戦では、町田がJ1首位の横浜F・マリノスをホームに迎え、東京Vは味の素スタジアムでFC東京との「東京ダービー」に臨む。

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