第105回全国高校野球長崎大会・第3日 小浜などが2回戦へ

【1回戦、佐世保南-小浜】3回裏小浜無死三塁、原田が左前適時打を放つ=スポーツパークいさはや第1野球場

 第105回全国高校野球選手権記念長崎大会第3日は8日、長崎市の県営ビッグNスタジアムなどで1回戦6試合が行われ、九回にサヨナラ勝ちした佐世保実をはじめ、小浜、長崎北などが2回戦へ進んだ。
 佐世保実は1-0の九回表に一度は逆転されたが、その裏、土壇場で追いつくと、エースで4番の金堂が自らサヨナラ打を放ち、対馬に3-2で競り勝った。国見・口加・島原翔南・諫早商は佐世保商・佐世保西・平戸を19-0の五回コールドで退け、大会初の連合チーム1勝を手にした。
 長崎北陽台は佐世保高専に10-0の六回コールド勝ち。長崎北は松浦を22-0、小浜は佐世保南を11-1、長崎南山は諫早東を10-0のいずれも五回コールドで退けた。
 第4日は9日、ビッグNなどで1回戦残り6試合を実施する。

◎小浜 勝負強さ発揮

 2年前の大会で4強入りした小浜が五回コールド勝ちで好発進した。夏前の主要県大会は1勝だけと苦しんできた今季のチームが、その悔しさをぶつけるように躍動。打線がバント六つの堅実さと12安打の勝負強さを発揮して、景気よく得点を重ねた。
 主将の森本が「前の大会まで打てなかった3年生がしっかりと打てた」と振り返ったように、1~4番の最上級生4人で計8安打をマークした。先頭小波は「チームを勇気づけるプレーを」と初回からヘッドスライディングで内野安打をつかむと、この日は全3打席出塁して、いずれも2、3番の原田、吉田の適時打で生還。4番でエースの森本は守ってもマウンド上で存在感を示した。
 五回には田浦旭と田浦隆の兄弟エンドランも鮮やかに決まるなど、一気に勝負を決めた選手たち。昨年王者の海星が待つ2回戦は厳しい戦いも予想されるが、森本は「小浜らしく粘って泥くさく勝つ」と意気込んでいた。


© 株式会社長崎新聞社