祇園祭で「鉾建て」始まる 山鉾巡行控え京都市中心部

京都・祇園祭前祭の山鉾巡行を前に始まった「鉾建て」=10日午前

 京都市中心部で10日、祇園祭の前半の見せ場となる前祭の「山鉾巡行」(17日)で都大路を進む巨大な鉾を組み立てる「鉾建て」が始まった。

 この日は巡行の先頭を進む長刀鉾のほか函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾の5基で組み立てが開始。くぎを使わない「縄がらみ」と呼ばれる伝統技法を用いる。

 月鉾では職人たちが声をかけ合い安全を確認しながら作業を進めると、通行人が立ち止まって眺めたり写真を撮ったりした。完成すると高さ約26メートル、重さ約14トンになるという。

 14日までに鉾と山計23基が立ち並ぶ。後半の後祭では別に鉾と山計11基が立ち、24日に巡行する。

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