チェルシーがFW補強を目指す中で姑息な手段? ルカク巡りユベントスとインテルを天秤にかけ怒りを買う

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

ユベントスとチェルシーの間で壮絶な駆け引きが行われている中、さらにインテルも絡んだことで、混沌を極めているようだ。

2022-23シーズンは6億ポンド(約1100億円)の資金を補強に投じながら、まさかの11位フィニッシュという無惨な結果に終わったチェルシー。今夏は選手補強の前に人員整理が必要となり、ここまで多くの選手を売却している。

アーセナルへドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ、マンチェスター・ユナイテッドへイングランド代表MFメイソン・マウント、マンチェスター・シティへクロアチア代表MFマテオ・コバチッチとライバルクラブに売却。さらに、サウジアラビアにはセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ、フランス代表MFエンゴロ・カンテ、セネガル代表GKエドゥアール・メンディとすでに9名を手放している。

一方で黙っていることもなく、すでにRBライプツィヒのフランス代表FWクリストファー・エンクンクを獲得。その他にも補強に動いている中、その動きが話題となっている。

イタリア『コリエレ・デッラ・セーラ』によると、チェルシーはさらにストライカーの補強に動いているとのこと。それは、ユベントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ(23)とのことだ。

ユベントスはヴラホビッチの売却を考えているが、チェルシーからの5150万ポンド(約94億2000万円)のオファーを即拒否。7700万ポンド(約140億8000万円)を要求するという。これは獲得時よりも1100万ポンド(約20億1000万円)の利益を得られる額だ。

一方で、ユベントス側は選手を絡めた取引も提示。ベルギー代表FWロメル・ルカクを譲渡すれば、2100万ポンド(約38億4000万円)で良いというものだという。

チェルシーにとっては余剰戦力と見られているルカクを含めるだけで、5500万ポンド(約100億5000万円)以上の値引きが可能となる状況。ただ、ルカクに対して9700万ポンド(約177億7000万円)をインテルに払ったことを考えれば破格の金額となる。

そのためか、イタリア『トゥットスポルト』によると、チェルシーは金額を釣り上げるためにインテルに対してユベントスからの関心があることを伝えたとのこと。ライバルクラブに獲られたくないインテルを刺激することで、互いのオファー額をあげようという魂胆が見える。

ただ、これを知ったユベントスは激怒しているとのこと。3クラブを巡る争いは今後もしばらく続くかもしれない。

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