ルワンダで理科の楽しさ伝えたい 滋賀・愛荘町の教諭 海外協力隊に

ルワンダに派遣される少德さん(右)とJICAの担当者(愛荘町役場)

 国際協力機構(JICA)の海外協力隊としてルワンダに派遣される愛知中(愛荘町市)の少德すみれ教諭(26)が、出発を前に町役場を表敬訪問した。

 アフリカ大陸の中西部に位置するルワンダは、1990年代の内戦を経て、現在は経済発展がめざましい国だという。派遣先は、同国南部のニャカヴェ小で期間は8月から2025年3月までとなる。

 大学時代に、ガーナでボランティア活動をしたことがあるという少德さんは「担当の理科を子どもに教えたい。教材教育が中心と聞いているので、実験などを活用して、理科の楽しさを伝えられれば。現地の料理も覚えたい」と意気込んだ。

 JICAによると、新型コロナウイルスの影響で、2千人以上いた派遣先の日本人は、20年にゼロとなった。海外を目指す若者の減少もあり、各国からの要請に応える隊員の確保が課題という。

 5月現在で海外で活動する県内の隊員は5人。同席したJICAの担当者は「彼女のように、海外への思いを持って、活動にどんどん興味を持ってほしい」と願った。

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