「京都みなみ会館」9月末閉館を発表、SNSに惜しむ声多数

京都の単館系映画館として約60年にわたり愛されてきたミニシアター「京都みなみ会館」(京都市南区)が9月30日をもって閉館することが、7月10日に公式サイトで発表された。

9月末で閉館することを発表した「京都みなみ会館」(2019年8月撮影)

1964年に会館した同館。オールナイト上映といった企画のほか、単館系の映画を数多く上映するなど「サブカルチャーに強い映画館」として親しまれてきた。老朽化に伴い2018年に移転工事を実施。リニューアルオープン後はスクリーン数を拡充するなどして営業を続けていた。

閉館の理由について同館は、コロナ禍を乗り越え営業を続けてきたが、厳しい経営状況が続き収益の見込みが立たないことから決断した、と説明している。

9月末で閉館を発表した「京都みなみ会館」の公式ツイッター

閉館が発表されるやいなやSNS上には、「寂しすぎる」「名残惜しいですが閉館までにまた観にいきます」「閉館。ショックが大きくて言葉にならない」「頻繁に行っていたわけではないけど、旧館からだから一番長くお世話になった映画館だ」と惜しむ声であふれた。

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