“JFLの門番”Hondaが首位浮上! 高知は新宿撃破で天皇杯に弾み、高原率いる沖縄SVは苦しい戦い続く…【JFL第15節】

8〜9日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第15節の7試合が各地で行われた。

前節・東京武蔵野ユナイテッドFC戦で4試合ぶりの白星を挙げ、首位に再浮上したレイラック滋賀。2連勝を目指して11位・鈴鹿ポイントゲッターズをホームに迎え撃った今節は23分にFW安羅修雅のPK弾で幸先よく先制する。

しかし、34分に敵陣でのボールロストからカウンターを浴び、最後は鈴鹿FW三宅海斗のシュートをGK伊東倖希がこぼしたところをFW兒玉澪王斗に押し込まれて同点に。終了間際の90分にはDF平尾壮が自陣ペナルティエリア内で鈴鹿の選手を倒し、2枚目の警告で退場となる。PKも三宅に決められ、1-2の悔しい逆転負けとなった。

滋賀をかわして首位に浮上したのは“JFLの門番”Honda FC。アウェイでラインメール青森と対戦した今節は3分にいきなり先制を許すも、21分にMF鈴木理久の一撃で同点とすると、34分、44分もそれぞれMF佐々木俊輝、FW岡﨑優希がネットを揺らし、前半で2点のリードを得る。

試合終盤の83分、青森のGK廣末陸にセットプレーからゴールを許すというまさかの事態に直面したが、それ以上の反撃は許さず、逃げ切りに成功。2-3の逆転勝利とし、これで3連勝に。序盤戦は不安定な戦いが続いたHondaだが、ここにきて“JFLの門番”という異名に相応しい安定感を見せている。

12日に天皇杯3回戦・横浜FC戦を控えている高知ユナイテッドSC。吉本岳史監督率いるチームは名古屋グランパスを彷彿とさせる強固な守備と鋭い速攻が大きな武器だが、14試合で13ゴールという現状では得点力が高いとは言えず、前節終了時点で12位に低迷している。

それでも、2位・クリアソン新宿をホームに迎え撃った今節は1-0で勝利。11分、MF樋口叶のスルーパスに抜け出してネットを揺らしたのはFW小林心。天皇杯2回戦・ガンバ大阪戦で先制点を決めた男の今季リーグ戦2得点目で先制すると、このまま逃げ切りに成功し、2試合ぶりの白星に。横浜FC戦に向けて弾みをつけた格好だ。

第15節を終え、首位に勝ち点「24」のHonda、2位にソニー仙台FC、3位に滋賀、4位にFCマルヤス岡崎という上位陣。15チーム中14位のミネベアミツミFCは「14」となっており、今季のJFLは近年稀に見る混戦状態が続いている形だ。

一方、昇格組の最下位・沖縄SVは勝ち点「9」。高原直泰選手兼任監督率いるチームは今節、ホームでヴェルスパ大分に0-2で敗れて6試合未勝利となっており、他の14チームとの勝ち点差が少しずつ広がってきている。

◆第15節

7月8日(土)

ミネベアミツミFC 1-2 FCティアモ枚方

ソニー仙台FC 2-1 東京武蔵野ユナイテッドFC

ブリオベッカ浦安 2-1 ヴィアティン三重

7月9日(日)

ラインメール青森 2-3 Honda FC

高知ユナイテッドSC 1-0 クリアソン新宿

レイラック滋賀 1-2 鈴鹿ポイントゲッターズ

沖縄SV 0-2 ヴェルスパ大分

※今節試合なし

FCマルヤス岡崎

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