東証、今年初めて5日続落 198円安、中国景気懸念

東京証券取引所

 週明け10日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が今年初めて5営業日続落した。中国景気のデフレ懸念が強まり、売り注文が優勢だった。終値は前週末比198円69銭安の3万2189円73銭。5日続落は昨年12月以来で、5日間の下げ幅は計1500円超となった。

 東証株価指数(TOPIX)は11.57ポイント安の2243.33。出来高は約15億1500万株。

 中国で発表になった6月の消費者物価指数が前年同月比で横ばいとなり、景気回復が鈍いとの懸念が改めて強まった。米国は利上げにより景気後退に陥りそうだとの警戒感もあり、下げ幅は一時300円を超えた。

 ただ、平均株価はこのところ大きく下げているため、割安感の出た銘柄が買い戻され、100円以上値上がりする場面もあった。

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