吉永小百合、8年ぶりの山田映画「撮り方もまったく違った」

山田洋次監督90作目となる映画『こんにちは、母さん』の会見が7月10日、大阪市内のホテルでおこなわれ、主演の女優・吉永小百合と息子役を演じた大泉洋が登壇した。

主演映画『こんにちは、母さん』の記者会見をおこなった吉永小百合(7月10日・大阪市内)

『母べえ』(2008年)、『母と暮らせば』(2015年)に続く、「母」3部作の集大成とされる『こんにちは、母さん』。東京の下町に生きる母(吉永)と息子(大泉)、そして、孫娘(永野芽郁)との関係を通して、令和時代に生きる等身大の家族を描いている。

山田組には8年ぶりの参加となった吉永。「前回よりもっと、もっと突き詰めて、監督がいろんなことを新しくやってみようとお考えで、撮り方もまったく違ったし、驚きました」と撮影を振りかえりつつ、「今までの山田組の母さんとは違う、新しさみたいなものを出したいと思ってやりました」と語った。

主演の吉永小百合(右)と息子役を演じた大泉洋(7月10日・大阪市内)

そして、祖母・息子・孫の3世代が織りなす物語に、「私たち世代の方には、元気に年を重ねましょうと。大泉さんくらいの年齢の方には、ものすごく悩みが多い世代だと思いますので、ストレスを溜めないよう元気でいて欲しい。若い子たちには、ここ何年も学校がオンラインで、とても閉塞感というか、辛い思いをしてきたと思うんですね。これから少しずつ良くなるから」というメッセージを映画に込めたという。

会見の最後には、「アニメーションに比べて、実写の映画はなかなか映画館で観てくださる方が少なくて。ちょっと心配してるんですけども、この映画はご家族やお友だちと、映画館でご覧いただける作品になっていると思います。ぜひぜひ劇場でご覧ください」と、写映画の行く末についても語った吉永。同映画は9月1日に公開される。

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