遠藤が白星発進 現役6位、幕内400勝

  ●輝も白星

 大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)初日の9日、東前頭16枚目の遠藤(追手風部屋、穴水町出身、金沢学院大附高OB)は西前頭16枚目の武将山を上手出し投げで仕留め、現役6位の幕内400勝を挙げた。途中休場明けの土俵を好内容で飾り「しっかり準備するだけ」とひょうひょうと語った。東十両筆頭の輝(高田川部屋、七尾市出身、金沢市西南部中OB)は西十両筆頭の熱海富士をはたき込みで下した。

 遠藤は押し合いから攻め込んで左上手を引くと、すかさず体を開いて土俵にはわせた。場所前の稽古は自分のペースで調整。幸先の良い滑り出しで「勝ったので良かった」と話した。

 輝は1場所での幕内返り咲きに向け、充実した稽古を積んだそうで「落ち着いて、やるべきことをしっかりやっていきたい」と決意を語った。

  ●朝乃山は黒星

 東前頭4枚目の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)は西前頭3枚目の明生に浴びせ倒しで敗れた。初日の黒星は大関だった2021年初場所以来2年半ぶり。「焦らずに自分の形を作ってから攻めるべきだった。精神面の弱さが出た」と反省した。

 復帰から名古屋場所で1年。三段目から幕内上位まで番付を戻し、20代最後の真夏の土俵に挑む。朝乃山は「お客さんが多いので相撲の取りがいがある。切り替えて頑張りたい」と前を向いた。

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