九州大雨、5人死亡 3人安否不明、捜索続く

大雨による土砂崩れに巻き込まれた住宅=10日午後0時35分、佐賀県唐津市

 活発化した梅雨前線の影響で10日、九州北部を中心に非常に激しい雨が降り続き、各地で土砂崩れや河川の氾濫が発生した。福岡、佐賀両県では土砂崩れや車の水没などで5人が死亡した。他に3人の安否不明者の情報があり、捜索が続いた。気象庁は福岡、大分両県に発表していた大雨特別警報を午後5時半に警報に切り替えた。引き続き土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけている。

 福岡県久留米市田主丸町では裏山が崩れ、付近の住宅に土砂が流入。70代男性の死亡が確認された。一時6人の安否が不明となったが、救助活動が終了し、不明者はいなくなった。久留米市と同県広川町で、車に乗っていて流されたとみられる計2人が死亡した。同県添田町の住宅に土砂が流入し、男女が発見されたが、女性の死亡が確認された。

 佐賀県唐津市では住宅2棟に土砂が流入し、50~70代の男女計3人と連絡がつかなくなり、女性1人の死亡が確認された。男性2人が安否不明。大分県中津市耶馬渓町では50代女性が川に流されたとの通報があった。

大雨による土砂崩れに巻き込まれた住宅で救助活動を続ける消防隊員ら=10日午後3時29分、佐賀県唐津市

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