大泉洋史上もっとも上品な会見「私を挑発することないように」

女優・吉永小百合と巨匠・山田洋次監督による最新作『こんにちは、母さん』の会見が7月10日、大阪市内のホテルでおこなわれ、吉永とともに登壇した息子役の大泉洋が「みなさん、私を挑発することないように」と報道陣に要請した。

映画『こんにちは、母さん』の記者会見で挨拶する俳優・大泉洋(7月10日・大阪市内)

この『こんにちは、母さん』は、『母べえ』(2008年)、『母と暮らせば』(2015年)に続く、「母」3部作の集大成。東京の下町に生きる母(吉永)と息子(大泉)、そして、孫娘(永野芽郁)との関係を通して、令和時代に生きる等身大の家族を描いている。

大女優と臨席した大泉は、「大阪だと、どうしても、トークが下品になったり、ぼやいてしまったり・・・。ですけれど、今日は吉永さんとともに会見をおこないますので、大泉史上、上品なご挨拶をしたいと思っております。どうかみなさまも私を挑発することのないように、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での源頼朝役の熱演も記憶に新しい大泉。山田洋次作品は初めてで、オファーを受けたときは信じられなかったという。「私の世代ですと山田洋次監督というのは、ホントに巨匠。その山田さんの映画に出られるというのも驚きでしたし、あの吉永小百合さんの息子というのも光栄でございまして」と語った。

主演の吉永小百合(右)と息子役を演じた大泉洋(7月10日・大阪市内)

そして、「最初、『吉永小百合から大泉洋は生まれない』と言いましたけど、撮影が始まりましたら、もはや吉永さんから生まれてきたとしか思えない。今や、札幌に帰って自分の母を見ると違和感があるくらい私は馴染みまして。そんな気持ちでいっぱいでございます」と、吉永との共演を振りかえった。

また、初めての山田作品について「その世代、その世代の悩みというか、それが見事に描かれている映画。このワンカット、このアングルでいくのかとか、映画好きの人がおもしろいでしょうし。いろんな楽しみ方ができる作品だなと思います」と語った大泉。同映画は9月1日に公開される。

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