ホラー映画嫌いなのに“最強の神父” ラッセル・クロウが意外すぎる告白 「怖い映画は好きじゃない。眠れなくなるから」

『ヴァチカンのエクソシスト』

少女に取り憑いた悪魔と闘う神父の姿を描いた1973年の映画『エクソシスト』。観る者全てにとてつもない恐怖と衝撃を与えた同作は世界的大ヒットを遂げ、“エクソシスト(悪魔祓い)”という言葉を世に知らしめた。ホラー映画の新たなジャンルを打ち立てた金字塔ともいえる重要な一作である。そんな初代の『エクソシスト』誕生から50年後にあたる2023年、オスカー賞俳優ラッセル・クロウがホラー映画初主演を果たす、新たな“エクソシスト映画”が誕生した。その名は、7月14日(金)公開の映画『ヴァチカンのエクソシスト』だ。

迫る公開に先駆け、主演のラッセル・クロウが自身の想いを語る特別映像が解禁となった。

ヴァチカンの闇が明らかに

本作の主人公は、生涯で<数万回の悪魔祓い>を行った実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父(1925年誕-2016年没)。カトリック教会の総本山ヴァチカンのローマ教皇に仕えるチーフ・エクソシスト(主席祓魔師)であり、エクソシスト界では知らぬ者のいないレジェンド的存在の彼が記録した回顧録より誕生した本作は、彼が実際に経験した《壮絶な悪魔祓いの一部始終》を描く。

主人公アモルト神父役を演じるのは、『ビューティフル・マインド』『シンデレラマン』などでも実在の人物を演じ、『グラディエーター』で「アカデミー賞」主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ。クロウ演じるアモルト神父は、ローマ教皇から直接依頼を受け、憑依された少年ヘンリーのもとへ“悪魔祓い(エクソシズム)”へと向かう。少年ヘンリーの変わり果てた姿、絶対に知りえないアモルト自身の過去を話す姿を見て、これは病気ではなく“悪魔”の仕業だと確信したアモルト神父は、若き相棒のトマース神父とともに本格的な調査に乗り出すが、その先で衝撃の光景を目にすることに——。

ラッセル・クロウ「怖い映画は好きじゃない」

「このジャンル(ホラー)にはまったく関わってきませんでした。怖い映画は好きじゃないんです。眠れなくなるから」「私はひどく迷信深いんです。実際、私の周りでも変わった出来事がいくつも起きていました。でも精神のバランスを保って、単なる偶然だと考えるしかない。そうしないと、ちょっと正気を失ってしまいますから」と根っからの“ホラー嫌い”を公言しているラッセル・クロウ。しかし今回、アモルト神父の偉大な功績に興味惹かれた彼は、アモルト神父に関する資料を出来る限り集めたほか、実際にローマを訪れ、一週間かけてアモルト神父を知っていたヴァチカン関係者たちに会うなど入念なリサーチを行い、撮影に挑んだという。

そんなクロウは映像で、「(アモルト神父は)大きな物議を醸した人物。36年間も祓魔師を務めただけでなく、その経験を回顧録にしたんだ。彼はカトリック教会の暗部をえぐり出す」と話している。

本作に登場するアモルト神父は、最強の悪魔(サタン)を相手に壮絶な“悪魔祓い(エクソシズム)”を行うだけではなく、ヴァチカンに隠されていた闇を解き明かす重要な一旦を担うこととなるのだ。映画の中で、ラッセル・クロウ演じるアモルト神父がどのような活躍をみせるのか。映像の終盤に登場する「地獄が近づいている」というセリフは、一体どのような展開を示唆しているのか。史上最強のエクソシスト VS 史上最強の悪魔の頂上決戦がいよいよ幕を開ける。

『ヴァチカンのエクソシスト』は7月14日(金)より全国公開

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