ギュレルは“ウーデゴールの二の舞”を避けられるか

写真:R・マドリードへ加入も、期限付き移籍が濃厚と見られるギュレル ©Getty Images

トルコ代表MFアルダ・ギュレルはフェネルバフチェからレアル・マドリードに移籍することになったが、その将来が早くも不透明なものになっているようだ。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が伝えている。

レアル・マドリードは今夏、バルセロナとの争奪戦を制してギュレルを獲得した。バルセロナは1750万ユーロ(約27億3180万円)を分割で支払うことを提案していたが、レアル・マドリード側は2000万ユーロ(約31億2200万円)を一括で支払い、このトルコの逸材を手中に収めた。

クラブとしては夏のアメリカ遠征で彼の実力を見極め、クラブにとどめるか、期限付き移籍させるかを判断するというスタンスを示しているが、ポジション争いのライバルにイングランド代表MFジュード・ベリンガムやウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチらがいることを考えると、期限付き移籍が既定路線になっているという。

そうなると思い出されるのが、同じく10代でレアル・マドリードに加入したマルティン・ウーデゴール(現アーセナル)や日本代表MF久保建英(現レアル・ソシエダ)のケースだ。両選手ともに移籍加入したもののトップチームには居場所がなく、期限付き移籍を繰り返した果に、他のクラブに移籍していった。

ギュレルも期限付き移籍となった場合、彼らの“二の舞”になる可能性がある。つまり、他クラブへの期限付き移籍を繰り返し、最終的にはレアル・マドリードのトップチームに定着することなく他のクラブに移籍していくという流れだ。

ちなみに、期限付き移籍先としては過去にウーデゴールも期限付き移籍し、久保が現在、所属しているレアル・ソシエダが有力視されているという。また、ベティスも候補に挙がっているようだ。

ギュレルは念願のレアル・マドリード移籍を果たしたが、クラブにとどまるためにはアメリカ遠征でカルロ・アンチェロッティ監督が納得するだけのハイパフォーマンスを見せる必要がある。

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