チェルシーが昨季仏リーグで19ゴールの若手FWに関心…競合はフランクフルト

[写真:Getty Images]

チェルシーがモンペリエのU-21フランス代表FWエリェ・ワイ(20)に関心を示しているようだ。フランス『レキップ』が報じている。

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今夏のステップアップが確実視されるU-21フランス代表FWには、これまでウニオン・ベルリンやユベントス、ラツィオ、ボーンマスといったクラブが接触。しかし、選手自身は前述のオファーにあまり魅力を感じていないようだ。

そういった中、モンペリエのローラン・ニコラン会長は、フランス『Midi Libre』のインタビューで「ドイツのクラブとイングランドのクラブ」が獲得を争っていることを認めた。

『レキップ』によると、「ドイツのクラブ」はフランス代表FWランダル・コロ・ムアニの去就が不透明で、以前からワイ獲得の動きを見せていたフランクフルトだという。

一方、「イングランドのクラブ」に関してはセネガル代表FWニコラス・ジャクソンやフランス代表MFクリストファー・エンクンクなどのアタッカーを獲得しながらも、依然として前線の補強を目指すチェルシーだという。

これまでじっくりとワイの動向を注視してきたフランクフルトに対して、チェルシーはここ最近に入って獲得の動きを本格化させてきたとのことだ。

なお、モンペリエサイドは3000万ユーロ(約46億8000万円)を超える金額のオファーが届いた場合、交渉のテーブルに付く構えだ。

コートジボワール人の両親を持つものの、フランスで生まれ育ったワイは、モンペリエの下部組織出身の184cmのストライカー。

2020–21シーズンにリーグ・アンデビューを飾ると、昇格2年目となった2021-22シーズンにリーグ戦2桁ゴールを記録。さらに、2022-23シーズンは33試合に出場し、19ゴールを挙げる鮮烈な活躍を披露した。

センターフォワードを主戦場に左右のウイングでもプレー可能な20歳FWは、ポストワークなど前線での基準点となるプレーに課題はあるものの、ドリブルでの打開力や傑出した動き出しの質でディフェンスラインに脅威を与え、ボックス内では若さを感じさせない冷静さで両足、ヘディングと多彩な形でシュートをゴールネットへ突き刺す、生粋の点取り屋だ。

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