稼働停止指導に違反か 広島県が調査 三原市・本郷処分場 現場へ複数台のトラックが…

広島・三原市にある産廃処分場の「本郷処分場」で、県の稼働停止の指導に反して、業者が操業を続けていた疑いがあることがわかりました。県は調査に乗り出しています。

三原市にある、安定型産業廃棄物最終処分場の本郷処分場です。県によりますと、6月16日の水質検査でこの処分場の浸透水から基準値を超える水質汚染が判明しました。基準値の2倍以上が検出された場所もあったということです。

県は、6月29日に処分場の管理者であるジェイ・エー・ビー協同組合に対して、稼働を速やかに停止し、改善策を講じるよう指導していました。組合は、その後、「7月6日に稼働を停止する」と県に伝えたということです。

ところが…

8日、撮影されたものです。住民によりますと、処分場にはゴミを搬入していたものと同じようなトラックが複数台入っていったということです。

県は、この情報を元に立ち入り検査を実施。行政指導への違反などが判明すれば、「改善命令」や「停止命令」を含めた行政処分を検討するということです。

この本郷処分場をめぐっては、広島地裁が4日、県に対して設置許可処分の取り消しを命じる判決を言い渡しました。

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