パオロ・ディ・カーニオ氏がパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(24)に苦言を呈した。フランス『RMC Sport』が伝えている。
PSGとの契約が2024年夏までという状況の中、契約を延長しない意向を示しているムバッペ。ナセル・アル・ケライフィ会長は「(契約延長の)サインを望まないのなら、扉は開いてある」というコメントを残していた。
その後、『フランス・フットボール』のインタビューに応じたムバッペが今度は「PSGでプレーすることは、あまり意味がない」などと発言し、前スポーツディレクター(SD)のレオナルド氏がこれに反応。フランス『レキップ』のインタビューで「何があってもムバッペが去るときが来た」と、退団を促した。
現役時代にラツィオやウェストハムなどで活躍した名ストライカー、ディ・カーニオ氏もレオナルドと同様にムバッペの振る舞いに疑問を抱いているようで、イタリア『スカイ・スポーツ』にて批判を展開。PSGの落ち度にも触れつつ、ムバッペの「下品さ」を指摘した。
「PSGは彼を甘やかした結果、このような状況に陥った。そして彼は世界的な選手になった。(クラブは)昨年すでにその罠にはまっていたし、今もムバッペは暴れ続けている。PSGの過ちについて話すこともできるが、あの青年の下品さもある」
「私が彼のことを下品と言うのは、彼がその優位な立場を利用して1年間プレーした後、今度はレアル・マドリーでお金を稼ぐために、フリーエージェントとして去ろうとしているからだ」
さらに、ディ・カーニオ氏は「2億ユーロか3億ユーロ稼いだ後」にこのような行動をとっていることにも違和感を覚えている模様。「倫理観も敬意もない」「まったくもって恥ずべきこと」とムバッペのことを酷評している。
ピッチ上だけでなく、ピッチ外でも手がつけられない存在として扱われつつあるムバッペ。次にどのような言動をとるのか、注目が集まる。