犬の撫で方『やっていいこと・ダメなこと』 実はNGな触れ方と意識すべきコツとは?

ちょっと待って!NGな撫で方

1.頭を上から急に撫でる

わんこを撫でるというと、多くの人が頭を撫でることをイメージするのではないでしょうか。でも実は、わんこにとって頭を撫でられることはストレスに感じる場合もあるのです。

初対面のわんこの場合、見知らぬ相手に急に頭の上に手を差し出されると、「もしかして殴られる!?」と警戒して身構えてしまいます。わんこを撫でるときには首や肩周りといった辺りから始め、下の方からアプローチしていきましょう。

2.初対面のわんこを挨拶なしで撫でる

初対面のわんこにNGなもう1つの触れ方は、挨拶なしでいきなり撫でることです。挨拶と言っても飼い主さんに「こんにちは!」と声をかけるという意味ではありません(もちろん、飼い主さんに「触っていいですか?」と許可を取るのは大前提です)。

犬の世界における挨拶とは、お互いの匂いを嗅ぐこと。人間の場合、特に手の甲の匂いは他のものの匂いに影響されることが少なく、純粋な「その人の匂い」を反映していると言われています。

そのため、撫でる前にまず手の甲をわんこの鼻先に差し出し、自分が何者であるかを知ってもらいましょう。それから撫でるのがマナーです。

3.わんこが嫌がる部位を撫でる

初対面のわんこでも自分のうちのわんこでも、わんこが触って嫌がる部位を撫でるのは言うまでもなくNG。わんこが体のどこを触られると嫌と感じるかはその子によって異なり、中には全身どこを触られても大丈夫という子もいます。

ただ一般的には、爪先や耳の先、しっぽの先といった先端部分、お尻などの死角に当たる部分は嫌がるわんこが多いと言われています。

わんこを喜ばせる撫で方のコツ

NGな触れ方をしないことはもちろんですが、わんこに「気持ちいい」と思ってもらうためにはどんな触れ方をすべきでしょうか。意識すべきコツは下記の通りです。

1.わんこの凝っている部位を撫でる

私たち人間が日常生活の中で肩や首が凝るように、わんこにも凝りやすい体の部位があります。

特に重い頭を支え、飼い主さんを見上げてるためにいつも酷使している肩甲骨周りはその傾向が顕著です。凝っている部分を意識的に撫でてあげることで、わんこは「気持ちいい」と感じてくれます。

2.適度な力加減でゆっくりと

わんこを撫でる際にどのくらいの力を込めていますか?わんこを撫でるときに最適な力加減は強すぎず弱すぎず、でもただ漫然と「触る」のではなく、皮膚の下の筋肉をなぞるようなイメージでマッサージしてあげると良いでしょう。

3.アイコンタクトしながら撫でる

わんこを撫でるときには全身でわんこに向き合いましょう。よそ見をしながら片手間に撫でるのではなく、しっかりアイコンタクトを取りながら撫でることでわんことの絆も深まります。また「良い子だね、かわいいね」と声かけをすることもとても大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ただの「撫でる」という行為もとても奥深いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

愛犬を撫でることはスキンシップの観点からも大切ですが、体調に異変がないかを調べるという健康観察の面でも欠かすことのできない行為です。正しい撫で方・触り方でわんこを喜ばせてあげましょう。

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