「現状では何の保証もない」、ポステコグルー監督が初会見でケインの去就に言及

[写真:Getty Images]

トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、自身最初の記者会見の場でイングランド代表FWハリー・ケインの去就に言及した。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

昨シーズンのセルティックで国内3冠を達成したオーストラリア人指揮官は、今シーズンからトッテナムの新監督に就任。自身初のプレミアリーグでは、ヨーロッパ圏外の8位で終える屈辱を味わったチームの立て直しが求められる。

7月1日付けで新天地での仕事をスタートした元横浜FM監督は10日、新天地での初の記者会見に出席。質疑応答では今夏最大のトピックとなるエースの去就に関する質問が飛んだ。

2024年まで契約を残すケインに対しては、すでに個人間での合意も伝えられるバイエルン行きの可能性が盛んに取りざたされる。

ダニエル・レヴィ会長は来夏のフリーでの流出も辞さない覚悟をみせており、直近にドイツの盟主から掲示された8000万ユーロ(約124億4000万円)+アドオンという2度目のオファーも拒否する構えだ。

「相手の境遇や立場を理由に扱いを変えることが自分の役割だとは思っていない。私は誰に対しても同じように接する。ハリーはすでにこのフットボールクラブの歴史において重要な人物だ。彼は世界最高のプレーヤーの一人でもある。私は彼をここに残したいし、彼と共にこのクラブを成功させたいと思っている。彼もそれを望んでいると確信している」

「ただ、そこでは何らかの理解を得るような会話にはならないはずだ。私はただ彼に自己紹介をしたいし、彼がこのフットボールクラブを成功させるために何を起こしたいのかを知りたい。そして、我々は練習場に出かけてそれを実現させるだけだ」

また、現時点での残留の可能性について問われると、「何の保証もないし、期待もしていない」と率直な思いを語っている。

「私には何の保証もないし、期待するつもりもない。このような状況において、確実性を扱うことはできない。今、分かっていることだけで進めるしかない。ハリーはチームの一員であり、プレーヤーの一員として戻ってくることを楽しみにしている」

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