【ベトナム】後払いサービスのアトミ、越から撤退[IT]

シンガポールのフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業で「即購入、後払い(BNPL)」サービスのプラットフォームを提供するアトミ(Atome)は、ベトナムからの撤退を発表した。進出からわずか1年余りで撤退となった。シンガポールのネットメディア「テック・イン・アジア」が6日付で伝えた。

同社の広報担当によると、ベトナム事業の寄与が小さく、5月から計画的に撤退を進めてきたという。

アトミは2022年4月に販売業者20店と提携してベトナム事業をスタートし、11月までに提携先は100店余りに拡大した。アトミのアプリで会員登録した消費者が電子商取引(EC)の決済時にアトミのBNPLを利用すると、商品を無利子の3回分割払いで購入できる。同社は販売業者から手数料を徴収する仕組みだった。

アトミはベトナム撤退後も、引き続きシンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンなどで事業を展開する。

© 株式会社NNA