【韓国】製造業の不振緩和、国内景気が底抜けか[経済]

政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)はこのほど発表した「7月の経済動向」で、国内の景気が底を脱して上昇傾向に転じたと分析した。製造業の不振緩和が影響したもので、下半期は緩やかな回復が見込まれる。

6月の輸出額は前年同月比6.0%減り、5月(15.2%減)より減少幅が縮小した。特に自動車が好調で58.3%の大幅増を記録した。

輸出数量では、半導体が4月(前年同月比1.3%減)から5月には8.1%増にプラス転換。輸出に比べ輸入の減少幅が大きかったことで、貿易収支は1年4カ月ぶりに黒字転換した。

製造業の平均稼働率(5月時点)は72.9%で、前月比2.0ポイント上昇した。また、平均在庫率は6.8ポイント減の123.3%となった。また、サービス業の生産は前年同期比2.0%上昇した。

■雇用も回復傾向へ

5月の就業者数は前年同月比35万1,000人増加した。雇用の比率が高いサービス業が改善していることから、今後も就業者数の増加は続くとみられる。

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