足利盛り上げへ新事業 高校生「あしもり隊」 インスタで魅力発信、商品開発も

記者会見を開いた「あしもり隊」のメンバー

 【足利】足利を盛り上げる活動に取り組む高校生グループ「あしもり隊」は7日、市役所内で記者会見し、本年度実施するプロジェクトを発表した。本年度は、メンバーを前年の22人から115人に大幅拡充し、分隊の「写真部」「美術部」「産業デザイン部」を新結成した。写真共有アプリの「インスタグラム」を活用した情報発信や、手作りのオリジナル商品の開発にも挑戦する方針だ。

 あしもり隊は市の呼びかけで一昨年6月、市内2校の生徒14人で結成された。3年目となる本年度は足利高、足利工業高、足利清風高、足利南高、足利大付属高、足利短大付属高、白鴎大足利高、佐野高、わせがく高(通信制)の9校の生徒が参加した。これまでの活動を見て「やってみたい」と希望した生徒が多いという。

 主力となる本隊は新規事業として、手作りの商品を開発する「くらふた~ず」と情報発信を行う「インスタ部」を展開する。「くらふた~ず」は、身近な物を制作して経験やノウハウを積み重ね、子どもと触れ合えるワークショップの開催などを目指す。「インスタ部」は専門家のアドバイスを受け、「バズる」「映える」投稿を行っていく。マルシェやキッチンカーイベントの開催、映像コンテンツの配信なども継続して行う。

 足利高写真部の有志15人が参加する「写真部」は、高校生ならではの視点で足利を撮影し、展示会などを開く。足利南高美術部11人による「美術部」は、デザイナーなどと連携して活動する。足利工業高産業デザイン科有志51人の「産業デザイン部」は、バスラッピングのデザイン制作やふるさと納税返礼品のパッケージデザイン制作などに取り組む。

 隊長の小林心咲(こばやしみさき)さん(17)=わせがく高2年=は「昨年の経験を生かして、よりよいイベントなどを開催したい。発信にも力を入れ、県外の人にも足利の魅力を知ってもらいたい」と意気込んだ。

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