ウエイト五輪選手が指導 滑川でトークショー

ウエイトリフティング体験をする子ども。(前列右から)村上選手、三宅さん、八木さん、中嶋選手が指導した=滑川市総合体育センター

 ウエイトリフティングの五輪出場者ら7人と交流を深めるオリンピアントークショーは9日、滑川市総合体育センターで開かれた。来場した約300人がバーベルを持って日本記録の重さを体験し、ロンドン五輪銀メダリストの三宅宏実さん(いちご)やリオデジャネイロ五輪6位入賞の八木かなえさん(金沢学院大助教)が競技の魅力を伝えた。

 ともに滑川高出身で、日本記録を持つ村上英士朗選手(いちご)の235キロや中嶋友菜選手(東京国際大4年)の138キロをはじめ、7種のバーベルが用意された。両選手と五輪に出場した5人が指導に当たり、日本記録に4人で挑戦した子どもたちは「重たくて持ち上げられない」と驚く声を上げた。

 トークタイムでは、来場者から「辞めたいと思った時はどうしたか」と質問があった。三宅さんは「つらいと口に出さない。つらい時こそ自分を成長させてくれる」と答え、八木さんは「つらい時、応援してくれる人に恩返ししたいと考えると頑張れる」と話した。

 トークショーは市制施行70周年記念事業の一環で企画され、リオ五輪の松本潮霞さん(ALSOK)、ともに東京五輪の近内三孝(日大職員)と宮本昌典(東京国際大職員)の両選手も招かれた。

  ●滑川で26年夏、小中の全国大会

 トークショーの席上、小学生と中学生のウエイトリフティング全国大会が2026年夏、滑川市総合体育センターで開かれることが内定したと発表された。県内開催は初めてとなる。

 県ウエイトリフティング協会長の大門良輔県議は「全国大会をきっかけに、ウエイトリフティングをやりたいと思う子どもが増えて欲しい」と期待している。

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