横浜の県立川和高校でファッションショー 「アップサイクル」に挑戦 生徒たちが廃棄予定のジーンズ着飾る

アップサイクルしたジーンズ製品を身に着けランウェイを歩く生徒=川和高校

 神奈川県立川和高校(横浜市都筑区)で10日、「KAWAWA JEANS COLLECTION」と題して3年生によるファッションショーが開かれた。モデルが身に着けているのは廃棄予定のジーンズにデザインやアイデアで付加価値を持たせた「アップサイクル」製品。ジーンズの生産過程における環境負荷の高さを授業で学んだ生徒たちが、持ち寄ったジーンズを自らの手で新しい製品に生まれ変わらせた。

 デニム生地でできた帽子やパンツなどを着用したモデルが、照明で照らされた同校体育館のランウェイをさっそうと歩く。流行を取り入れた作品や着用する人の性別を問わないジェンダーレスの作品も。モデルがポーズを決めるたびに、体育館に大きな歓声が響いた。

 ファッションショーは、英語の授業の一環で実施された。生徒たちはジーンズの製造に伴い大量の水を消費し、二酸化炭素(CO2)を排出するなど環境負荷の高さを指摘する英文を読み、大量生産・大量消費への解決手段としてアップサイクルに挑戦。4、5人のチームに分かれて作品を制作し、クラスごとに英語で発表した。生徒会のメンバーも司会や音響、照明などの準備を進めた。

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