ウクライナに装甲兵員輸送車工場 独大手、12週間以内に開業

ドイツ防衛関連大手ラインメタルのパッペルガー最高経営責任者(CEO)=2018年3月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ドイツの防衛関連大手ラインメタルのパッペルガー最高経営責任者(CEO)は、同社がウクライナ企業と合弁で12週間以内にウクライナ西部に装甲車の生産工場を開業させると明らかにした。米CNNテレビが10日、インタビューを報じた。

 工場では装甲車フクスを生産、修理する。合弁相手はウクライナの国営軍需企業ウクルオボロンプロム。工場を設ける場所は明らかにされていない。

 またパッペルガー氏はラインメタルの砲弾の生産量を来年、10万発から60万発に増やすと述べた。ウクライナが必要とする砲弾の60%を賄えることになるという。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、11日開幕の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に通信アプリに動画のメッセージを投稿し、自国のNATO加盟申請について「戦争中の今でなくとも(将来の加盟実現への)明確なシグナルが必要だ」と改めて訴えた。首脳会議の際に行う2国間会談も重要だとして相手国の一つとして日本にも言及した。

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