山や森の恵みに感謝、環境守る思い新た 京都・亀岡で4年ぶり「木霊祭り」

山や木に感謝するため開かれた木霊祭り(京都府亀岡市東別院町・三浦製材)

 山や森に感謝する「木霊祭り」が、このほど京都府亀岡市東別院町の三浦製材で開かれた。新型コロナウイルス禍で休止しており、4年ぶりの開催。市の林業担当や市森林組合、自治会などの関係者らが参列し、山や森の恵みが暮らしを支えていることに思いをはせ、環境を守る思いを新たにした。

 同社では山が荒れているのに一般には知られていない現状や、木を商品としてしか扱わない風潮を疑問視。まずは業者から山や木への感謝の念をより高めることで、木材の有効利用や環境整備に取り組むきっかけにしようと、10年ほど前から木霊祭りを行っている。

 4日の神事の後、三浦享浩社長は「人が生活していく上で木材の貢献は計り知れない。木にも命があり、使わせてもらっていることを再認識したい」と意義を説明。その上で「この思いを広めることで山や木材、地域の未来につなげていきたい」と参列者に呼びかけた。

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