急逝した元球児の父へ「全力プレーを届ける」宮崎西・原田誠也選手 夏の甲子園宮崎大会

1回戦で4安打と活躍した宮崎西の原田。9回にはヘッドスライディングで気迫のこもったプレーをみせた=10日午後、宮崎市・サンマリンスタジアム宮崎

 宮崎西高野球部3年の原田誠也さん(17)は10日、第105回全国選手権宮崎大会の1回戦に特別な思いで臨んだ。元高校球児の父・正和さんが先月、心筋梗塞のため50歳で急逝。悲しみに耐え、初戦を6―3で飾った。目指すは父が立てなかった甲子園。「天国に全力プレーを届ける」と前を向く。
 正和さんは宮崎市田野町出身。プロ野球選手だった故木村拓也さんと同級生で、小学校から宮崎南高までチームメート。就職後も地元チームでプレーし、その姿に憧れた誠也さんは小4で野球を始めた。

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