【ワシントン共同】米FRBのバー金融監督担当副議長は10日の講演で、銀行破綻を受けた規制強化案を明らかにした。資産規模1千億ドル(約14兆円)以上の大手・中堅銀行を対象に、求める資本の基準を引き上げることなどが柱。金融危機への備えを強化する狙いがある。
1千億ドル以上の銀行を含めた規制強化の方針は、パウエル議長が6月に米議会で明らかにした上で、新たな規制案が「今夏に示される」と説明していた。
米国では3月以降、シリコンバレー銀行など3行が破綻した。銀行に対する規制や監督のあり方が問題視され、FRBはSVB破綻に関する監督の検証を実施。規制強化に乗り出す方針を示していた。