青森ねぶた 観覧席の販売目標達成 4年ぶり制約なしで期待感

今年の青森ねぶた祭について説明する佐藤実行委員長(中央)

 青森ねぶた祭の実行委員会は10日、今年の祭り期間(8月2~7日)の有料観覧席の販売状況を発表した。7月7日時点で団体、個人向け合わせて4万9261席を販売し、今年の販売目標4万8千席を既に上回った。4年ぶりに制限のない祭り開催となったことへの期待感に加え、大型ねぶたの出陣台数が多い会期後半が週末に重なるなど、曜日の回りが良かったことが要因とみられる。

 実行委によると、今年の有料観覧席は団体4万700席、個人1万7800席を用意。このうち団体は3万6121席、個人は1万3140席が販売済みとなった。

 日程別では8月5日(土曜)が個人は完売、団体は残席わずかとなっている。4日(金曜)と6日(日曜)も売れ行きが好調だという。団体の申し込みが少ない会期前半などは、個人向けに振り替えるなどして完売を目指す。

 10日、青森市内で開かれた実行委会合で、事務局が販売状況を報告。今年の祭り実施計画などについても満場一致で承認した。

 今年は23台の大型ねぶたが出陣。運行方法は昨年同様、一地点から1台ずつ順次出発する「吹き流し方式」を採用し、時間内に回りきれないねぶたについては運行を打ち切る可能性もある。飲食は食べ歩きも含め、今年は特に制約を設けず、ハネトも例年通りの自由参加とする。

 佐藤健一実行委員長(青森観光コンベンション協会会長)は「祭りの運営の基本となる収入面は、桟敷席(有料観覧席)の売り上げが大事。これだけ売れているのは大変ありがたい」と手応えを口にした。

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