日本野球機構(NPB)は11日、6月の月間MVP賞を発表し、セ・リーグは投手部門でDeNAのトレバー・バウアーが選出された。
大物メジャーリーガーの真価を存分に見せつけ、日本での“初タイトル”を手にした。「素晴らしい選手がたくさんいるなかでこの賞を頂けたことを本当に光栄に思っている」。6月の月間MVPを受賞した横浜DeNAのバウアーは喜びに声を弾ませた。
「日本の野球へのアジャストがうまくできたと思う」と受賞の要因を語った。5月は大量失点が続いて実力を疑問視する声も浮かんだが、雑音に惑わされることなく日本の打者や配球について真摯(しんし)に研究を重ねた。
6月は4試合に登板して来日初の完投勝利も含む4勝。当初は目立っていた被本塁打数も減少傾向で、6月の防御率は2.08と出色の安定感を発揮した。「キャッチャーの伊藤選手と共通認識を強く持てたことも大きい。(サインに)首を振る回数が少なくなり、いいリズムをつくれた」と分析した。
来日から約4カ月。「良くない時でも大きな声援を送ってもらった。心から受けて入れてもらっていると感じる」とファンにも感謝する。マウンドで勝利への強い思いをむき出しにするバウアーは勝負のシーズン後半に向け、「優勝を勝ち取ってファンの皆さんと喜べるようなシーズンにしたいと思っている」と力を込めた。