Woltの活動拠点、盛岡に新設へ 岩手県内他地域に拡大検討

 北欧発の宅配サービスWolt(ウォルト)を展開する日本法人ウォルトジャパン(東京)の野地春菜代表は10日、盛岡市内で岩手日報社のインタビューに答え、活動拠点となる事務所を盛岡に新設する意向を示した。市内の加盟飲食店数は業界トップで「盛岡を注力エリアに位置づけている」とし、県内の他地域へのサービス拡大についても「準備が整った段階で始めたい」と述べた。

 注力エリアとする盛岡について「加盟する飲食店の新規開拓やアフターフォロー、サービス充実のために地元から正社員5人を新たに雇用したい」と説明。現在は国内6カ所に拠点があり、仙台市や東京都の担当者が盛岡の営業やケアを担っていたが「スタッフが活動する拠点となる事務所を盛岡にも置きたい」と語った。

 県内では盛岡のみでサービスを展開しているが、他地域への拡大についても「エリア選定を含め検討している」とした。料理だけでなく、ベルジョイス(盛岡市)や薬王堂(同)と連携して食料品や日用品の配送も手がけているが「近いうちに病院の処方箋が必要な医薬品も配達できるようになる」との見通しを示した。

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