下野市で新聞に親しむ授業 読解力向上、社会への関心も 12小中学校で

下野新聞を見て気になる記事を探す生徒

 【下野】小中学生が新聞に親しむ体験事業「下野市新聞の日」が11日、南河内第二中など市内12小中学校で行われた。

 同事業は新聞を授業に活用し、子どもたちの読解力を高め、社会情勢に関心を持ってもらうことが目的。市が2020年度から年間5回実施しており、本年度は2回目の授業となる。

 同校3年3組では32人が11日付の下野新聞の紙面を読みながら気になる記事を探した。担任の横山英孝(よこやまひでたか)教諭(33)が用意した「新聞を楽しもう」と題した用紙に、生徒は記事を切り抜き、スクラップして感想を書いた。横山教諭は「活字離れが進む中で、時事問題に子どもたちが目を向けるのは大変意義のあること」と話した。

 授業を終え、3年杉原悠太(すぎはらゆうた)君(14)は「1面などに載った袴田巌(はかまだいわお)さんの再審公判で検察が有罪を主張している記事をスクラップした。冤罪(えんざい)事件や司法制度の仕組みについてとても考えさせられた」と感想を述べた。

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