「すこっぷ三味線」全国の奏者一堂に 北上で大会、熟練の技披露

フィナーレで大合奏するすこっぷ三味線の演者

 スコップを三味線に見立てる「すこっぷ三味線」の演者が一堂に会する「ALL JAPANフェスタin岩手」は9日、北上市のさくらホールで開かれた。地元から世界チャンピオンが出たのを機に2014年に始まり、10年目となった大会は全国の実力者が集う形に発展した。驚き、感動、笑いありのパフォーマンスが目の肥えたファンをうならせた。

 実行委(梅木しのぶ委員長)の主催で、青森県での「世界大会」の歴代優勝者を含む36組が出演した。約1300人の観衆を前に、音楽に合わせて栓抜きのばちを振り「カンカン」「ガンガン」と打ち鳴らした。

 特別企画として、同市口内町の口内鬼剣舞と行山流口内鹿踊が共演した。紫波町平沢の藤尾嬉栄子さん(75)は「とてもレベルが高く、帰ろうにも帰れない。無心になって楽しめます」と絶賛した。

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