マドンナ、入院後初の声明で“回復に向かっている”と発表

現地時間2023年7月10日、マドンナが先月に“深刻な細菌感染症”で入院してから初めて公式の声明を発表した。インスタグラムの投稿で彼女は、この健康問題を乗り切る間に寄せられたファンからの前向きなエネルギー、祈り、そして癒しの言葉に感謝し、回復に向かっていると約束した。

彼女は、「皆さんの愛を感じました。私は回復に向かっていて、自分の人生にある全ての恵みにとても感謝しています」と綴っている。64歳の彼女は6月下旬にICUで数日を過ごし、これまでの音楽活動を網羅する【セレブレーション・ワールド・ツアー】の延期を余儀なくされた。

自身の病気や予後について詳しくは語らなかったが、病院で目覚めた時に真っ先に考えたのは6人の子どもたちのことだったという。「2番目に考えたのは、私のツアーのチケットを買ってくれた人たちをがっかりさせたくないということでした」と彼女は続け、「そして、この数か月間、私のショーを創るために精力的に働いてくれた人たちを失望させたくありませんでした。私は誰も失望させたくないのです」と書いている。

そして、「今は健康と強くなることに集中しており、できるだけ早くみなさんの元に戻ってくることをお約束します!」と彼女は約束し、「現在の計画では、ツアーの北米日程のスケジュールを変更し、10月に欧州で開始する予定です」と明かした。この投稿には、薄化粧で黒の長袖Tシャツを着てカメラを見つめているマドンナの写真も掲載されている。

彼女の長年の友人の一人であるドナテラ・ヴェルサーチェがこの投稿に、「マドンナ、私たちはずっとあなたと共にいます。あなたのことを思い、一日も早い回復のために愛とパワーとハグを送っています。またステージであなたを見るのを世界が楽しみにしています!すごく愛しています」とコメントしている。

【セレブレーション・ツアー】は、7月15日にカナダ・バンクーバーのロジャース・アリーナで開幕予定だった。米ビルボード・ツアー・チャート“Billboard Boxscore”によると、このツアーはソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した楽曲が12曲、TOP10ヒットを38曲含む、40年にわたる彼女のヒット曲からなるセット・リストが予定されており、1億ドル(約140億円)以上の利益を彼女にもたらす見通しだった。報道時点では、マドンナの公式サイトにはまだ当初のツアー日程が掲載されており、最新の日程はまだ発表されていない。

10日に発表された声明でプロモーターのライブネーションは、【セレブレーション・ツアー】の北米での最初の日程が延期されたことを認めた。同社は、新しい日程が発表されてもチケットは有効なので、今のところチケットをキープしておくようファンに呼びかけている。【セレブレーション・ツアー】の欧州公演は、10月14日に英ロンドン・O2アリーナでの4夜連続公演から開幕予定で、ツアーそのものがここから開幕することになったとライブネーションの広報も認めている。

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