ビリー・アイリッシュ、アーティストに物を投げつける行為についてコメント

現地時間2023年7月9日に米ロサンゼルスで開催された映画『バービー』のワールド・プレミアのレッド・カーペットで、ビリー・アイリッシュと兄のフィニアスが、米ハリウッド・リポーターの取材に応じ、最近頻発しているパフォーマンス中のアーティストに物が投げつけられる行為についての考えを述べた。

グレタ・ガーウィグ監督作品のサウンドトラックに「What Was I Made For?」を提供したビリーは、「私だってそれこそ6年もステージ上で物を投げつけられてますよ。どうして新たに(注目されているのか)わかりません」とコメントし、「人は興奮してしまうもので、危ないこともあります」と続けた。

ビリーの兄でコラボレーターのフィニアスも、ファンが物を投げる際、必ずしも演者に当てようとしているわけではないと思うと付け加えた。「トマトとかオレンジを投げてるわけじゃないし……」と彼は述べている。リル・ナズ・Xは最近、【ロラパルーザ・ストックホルム】でのヘッドライナー・セット中に大人のおもちゃが投げ込まれたが、ジョークで反応した。

ビリーによれば、そのほとんどは自撮り写真を撮ってほしいファンがスマートフォンを放っているのだという。いずれにせよ、彼女は、「(ステージに)いるとすごく腹が立ちますよ。複雑な心境ですね、(ステージに)いる側としてはショックですし。でも、それが愛情からくるもので、何かを与えようとしてくれているのはわかるんです。(演者は)弱い立場で、私は何年も物を当てられてますよ」と述べている。

フィニアスはカメラに向かって、「やっちゃダメ。(気持ちは)わかるけど、やっちゃダメ」と釘を刺し、ビリーも、「ステージに物を投げちゃダメ。でもみんなのことは大好きだよ、優しさは伝わってるよ」と彼を援護した。

最近、熱狂的なファンがステージに物を投げる行為が多発している。ハリー・スタイルズは7月8日にウィーンで開催された公演で何かが顔に当たり、ドレイクは5日に開催された21サヴェージとのツアーのシカゴでの開幕公演で腕に携帯電話をぶつけられた。ほかにもビービー・レクサの顔にスマホが当たって目の上を怪我したり、ケルシー・バレリーニに投げつけられたブレスレットが顔面を直撃したりしている。

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