【カンボジア】5月CPI上昇率0.48%、9年ぶり低水準[経済]

カンボジア国立銀行(中央銀行)は10日、2023年5月の消費者物価指数(CPI)が201.34(06年=100)となり、前年同月実績を0.48%上回ったと発表した。15年1月の0.4%以来となる低い水準となった。

項目別に前年同月実績との比較を見ると、運輸がマイナス8.69%と大幅に低下した。住宅・水道・電気・ガス・燃料はマイナス1.19%、外食はマイナス0.61%、通信はマイナス0.14%だった。 

一方、食品・非アルコール飲料は2.23%、衣類・履物と娯楽・文化はいずれも2.14%、酒類・たばこは1.93%、教育は1.18%、家具・家庭用品は0.97%、健康は0.05%、それぞれ上昇した。その他物品・サービスの上昇率は1.33%だった。 

カンボジアのCPI上昇率は、22年6月に過去10年間で最高となる7.85%に達したが、その後は減速傾向にある。23年は1月が2.96%、2月が2.20%、3月が0.70%、4月が1.07%だった。

中銀のチア・セレイ副総裁は先に、23年の国内総生産(GDP)成長率が5.5%、CPI上昇率が2%前後になるとの見通しを示している。

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