福井県立恐竜博物館が大規模リニューアル、目玉は? ミイラ化した化石の展示も…7月14日オープン

特別展示室の壁面に上映された迫力たっぷりの恐竜の動画を楽しむ子どもたち=7月11日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

 リニューアルオープンが7月14日に迫った福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)で11日、地元小学校や報道機関向けの内覧会があり、増築された新館の特別展示室では壁3面をスクリーンとした映像がお披露目された。1面当たり高さ約9メートル、幅約16メートルの壁に実物大の恐竜の動画が映し出されると、迫力の映像に子どもたちが大興奮していた。

 2000年の開館以来、増改築を伴う初の大規模リニューアルで増改築合わせた整備面積は9572平方メートル。21年秋に本格着工し昨年12月からは休館し整備を加速させた。

 化石研究体験室では3種の体験が楽しめる。研究者と同じ機器を使って石から恐竜の歯の模型を削り出すクリーニング体験や、肉食恐竜ティラノサウルスの実物大の頭骨模型を組み立てる作業に挑戦できる。

 特別展示室では3面の壁をスクリーンにして動画を上映。14日からの第1弾は、勝山で化石が発掘された新種恐竜に焦点を当てた動画で、JR福井駅西口に設置されている恐竜モニュメントが約1億2千万年前(白亜紀前期)の世界にタイムスリップして動き回る仕立てになっている。

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 既存棟の本館ではリニューアルの目玉として草食恐竜ブラキロフォサウルスのミイラ化した実物化石を国内で初めて常設展示。ほかにも恐竜の全身骨格標本を従来の44体から50体に増やすなどした。勝山市村岡小学校6年の男児(11)は「一足早く化石研究体験室などを見ることができて楽しかった。リニューアルオープンしたら友だちと絶対に行きたい」と話した。

 谷川由美子館長は「本館では研究成果を反映した展示、新館ではリアルな研究や映像などが体験、体感できる。リニューアルを待ち望んでいた人たちに満足してもらえるよう努めたい」と意気込んでいた。

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