マネージャー戦記 みんなと一緒に戦いたい 小坂寧々(大分舞鶴野球部3年) 【大分県】

悲願の初優勝、そして夏の甲子園出場を目指す選手を支える3年生唯一のマネージャー。今大会は全試合に記録員としてベンチ入りし、選手をサポートする。初戦を前に、3年生全員にそれぞれの写真を入れた手作りのお守りを渡した。「一緒に甲子園に行こう!」と願いを込めて。

Q:野球部のマネージャーになったきっかけは?

中学はソフトボール部の選手だったのですが、高校に入学した時に2学年上の先輩が野球部のマネージャーをしていて誘われました。甲子園はテレビで観る大会でしたが、マネージャーになってから「いつか行けたらいいな〜」と思っていました。昨年の春に21世紀枠でセンバツ甲子園に出場したときは夢のようでした。スタジアムで応援したのですが、球場に入っただけで迫力がありました。みんなが憧れる場所なんだと実感しました。

Q:マネージャーになって辛かったことは?

夏は暑く、冬は寒い。ただ、ソフトボールで屋外スポーツは慣れていたので、そのあたりは大丈夫でした。大変だったのは、試合の時にアナウンスをすること。マネージャーの仕事は多いなと思いました。

Q:マネージャーになってうれしかったことは?

心を一つに、みんなで戦っている感じが好きです。試合に勝ったときは選手と同じくらい喜べます。誕生日に選手からスニーカーをプレゼントしてもらったことがあるのですが、その時は最高にうれしかったです。

高校最後の夏は選手とともに戦う

Q:今年のチームの特徴は?

昨年の夏の大会で準優勝し、先輩たちが引退したときは空っぽになった感じでした。先輩の存在の大きさを感じたと同時に自分たちが最上級生としてチームを引っ張らなければいけないとみんなが感じました。当初は不安ばかりでしたが、勝つ回数が増えるとともに自信がつき、一体感が出てきました。今年のチームは投打ともバランスが良く、チームワークはどこにも負けないと思います。

Q:選手に期待することは?

悔いのないプレーをして、野球を楽しんでほしいです。3年間、頑張る姿を見てきました。必死に練習する姿を見てきました。まだまだ、みんなと一緒にいたい。離れたくない。甲子園に行って、笑って終わりたいです。

Q:マネージャーとしてチームに貢献したいことは?

練習時間が限られているので、スムーズにメニューがこなせるように時間の管理が大事になります。暑くなるので、体調の管理もできればと思います。最高のパフォーマンスが発揮できるように支えたいです。

「最後は甲子園で笑って終わりたい」と語った

(柚野真也)

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