さすまたで不審者撃退 父親装い侵入想定 保育園で訓練 

不審者役の警察官に対応する職員ら。この後、さすまたの正しい使い方を教わった(守山市吉身6丁目・洛和みずのさと保育園)

 滋賀県守山市の洛和みずのさと保育園で10日、不審者対応訓練が行われた。滋賀県警守山署員が不審者役を演じ、保育士らが子どもや自身の安全を確保するための方法を実践的に学んだ。

 訓練は、子どもの忘れ物を届ける父親を装った人物が刃物を持って園内に侵入してきたとの想定で実施。受付で園児のフルネームを聞かれても返答がかみ合わないことから不審に思い、別の職員が110番した。職員らは不審者にさすまたを持って対応し、警察官の到着を待った。

 訓練後、保育士らはさすまたを腰の前で構え、先端部を相手の目線の高さに合わせて距離を取るなど正しい使い方を署員から学んだ。園長は「冷静な対応は難しかった。職員全員がさすまたを使いこなせるようにしたい」と話した。

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