ファンが審査員&優勝賞金は寄付制、上方落語の新コンテストが始動「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」

上方落語の定席「神戸新開地・喜楽館」は開館5周年を迎えた11日、上方落語の新コンテスト「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」の開催を発表した。落語ファンが審査員を務める賞レースで、上方落語界を引っ張る「看板スター」の誕生を狙う。

同コンテストは、入門15年から25年までの上方落語家を対象にした新機軸の賞レース。ABCラジオとタッグを組み、地域の街おこしと上方落語のさらなる発展を目指す。

予選・決勝を通して、審査員は落語ファンが務める。予選は9月上旬に同館で行われ、ABCラジオ「日曜落語~なみはや亭~」の公開録音も実施。同番組のリスナーを観客として招待し、投票によって決勝進出者を決める。12月3日の決勝も同館で行われ、ABCラジオでも生中継。観客と生中継のリスナーが投票し、優勝者を決める。

優勝賞金については、ファンからの浄財(寄付)を募る。近日、同館に「募金箱」が設置される予定で、集まった全額が賞金として贈呈される。また、ABCラジオでの冠番組などの副賞も用意されている。

同館は今年4月1日からABC・伊藤史隆アナウンサーが支配人に就任。「日曜落語~なみはや亭~」を25年以上にわたって担当してきた経験や人脈を生かしてほしいと同館がオファーし、就任が決まった。

伊藤アナは会見で「支配人とアナウンサーの“二刀流”で頑張ってみようかな」「(自分が支配人になることで)大きく弾まなくとも、何かしらの足し算になれば」と語っており、早速経験と人脈を生かした企画を始動させたかたちとなった。

(よろず~ニュース編集部)

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