「看護」のやりがい伝える 高校生らと現職が交流会 「具体的な未来像考えたい」/岡山・津山市

岡山県美作地域の看護職と看護学生との交流会(美作地域の医療と看護を考える会など主催)が8日、同県津山市山下の津山圏域雇用労働センターで開かれ、看護職を目指す高校生や専門学校生ら24人がさまざまなスキルの仕事内容ややりがいなどについて聞いた。

看護職の会員ら約30人が参加し、同地域で勤務する5人が話題を提供した。

このうち認知症看護特定看護師の清水梨紗さん(津山中央病院)は「熟練した技術と知識を用い、高水準の看護を実践できる。認知症ケアサポートチームで活動し、他の専門職とともに多方面から患者さんをアセスメントしている」、訪問看護師の佐藤優子さん(訪問看護こだま)は「その方の人生に寄り添い、家族との信頼関係もできてやりがいを感じる。生活に合わせたケアや指導をし、自分の裁量で良くもなり、充実感が大きい」と説明した。

さらに看護師の小倉彩佳さん(津山第一病院)は、3人の子育てと仕事の両立について「夫の理解や病棟スタッフのサポートがあり、正職から今はパートになって子どもたちとの時間を大切にしている。多忙な日もあるが、働きやすい職場に感謝している」と強調。

この後の交流タイムでは、学生たちの疑問や質問に5人がざっくばらんに答えた。

津山東高専攻科1年・江美彩音さん(19)は「いろいろなスキルや現場での実感、プライベートの苦労も聞くことができ、とても視野が広がった。これまで漠然とどこかの病院で働くとしか想像できなかったが、具体的な未来像を考えてみたい」と話していた。

© 津山朝日新聞社