第105回全国高校野球長崎大会・第5日 大村と波佐見が2回戦へ

【1回戦、佐世保北-大村】7回裏大村1死三塁、福田が左翼線に勝ち越し打を放つ=佐世保市総合グラウンド野球場

 第105回全国高校野球選手権記念長崎大会第5日は11日、佐世保市総合グラウンド野球場で1回戦2試合が行われ、大村と波佐見が2回戦へ進んだ。
 大村は佐世保北に8-4で逆転勝ち。波佐見は島原農を9-2の八回コールドで退けた。
 これで1回戦が終了。休養日を挟み、第6日は13日、同球場などで2回戦8試合を実施する。

◎大村集中打 7回に逆転 エース飯盛 熱投

 登録選手14人の大村が劣勢の展開でも辛抱を続けて“ラッキーセブン”をものにした。下位打線から始まった七回の攻撃で長短5安打を集めて逆転勝ち。松尾監督は「慌てず我慢すれば、必ずチャンスが来ると言っていた。キャプテンの一打が効いた」と目を細めた。
 1-3の七回1死から寺田が左前打を放ち、岳野が中前へエンドランを決めて一、三塁。絶好機で打席に入った井上は低めの速球を詰まりながらも右翼線へ運んだ。「後ろにもいいバッターがいるから、とにかく打ったろうと思った。泣きそうなくらいうれしかった」という主将の二塁打で同点とすると、続く福田が「いける。俺が返す」と流れに乗って左翼線へ勝ち越し打を放った。
 投げてはエース飯盛がやや制球に苦しみながらも163球でマウンドを守り抜いた。遊撃手だった昨夏は脚がつって途中交代してチームも初戦敗退。11人の下級生を引っ張る最上級生の一人として意地の熱投だった。
 目標の2回戦突破に向け、次は上対馬・長崎鶴洋・西彼杵と対戦。井上は「最高潮の今の雰囲気を練習でもう一段階上げて、この流れのまま戦っていきたい」と意気込んでいた。


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