佐倉市職員、同僚女性への盗撮繰り返す 別の女性職員のブランケット破損も 市が免職処分 千葉

佐倉市役所

 佐倉市は11日、出勤中に女性職員を盗撮するなどしたとして、産業振興部の男性主査補(38)を免職の懲戒処分としたと発表した。処分は5月31日付。佐倉署は県迷惑防止条例違反(盗撮)と器物損壊の疑いで、7月10日に主査補を千葉地検に書類送検した。

 市人事課によると、主査補は3月、京成佐倉駅構内と同駅から市役所までの出勤途中、女性職員の下半身をスマートフォンで盗撮した。昨年9月以降、同様の行為を少なくとも十数回行っていたという。

 主査補は昨年9月~今年3月、勤務時間中に複数回、別の女性職員のブランケットを市役所内のトイレに持ち込み、わいせつな行為をして破損もしていた。

 被害女性2人が3月、市人事課に相談し、佐倉署に被害届を出していた。主査補は「被害女性に好意を持っていた」と事実関係を認めている。市は監督責任として、当時の上司2人を厳重注意とした。主査補は2020年9月、他人のマンションベランダに侵入したとして、減給処分を受けていた。

 西田三十五市長は「職員が市民の信頼を損なう行為をしたことは誠に遺憾であり、職員の綱紀粛正に努める」とのコメントを出した。

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