【ジャカルタ共同】タイのドーン副首相兼外相は12日、インドネシアのジャカルタで開かれた東南アジア諸国連合（ASEAN）外相会議で、ミャンマー軍事政権に収監されている民主派指導者アウンサンスーチー氏と面会したことを報告した。外国政府要人との面会が確認されたのは2021年2月のクーデター後初めて。外交筋によるとドーン氏は、情勢打開に向け「前提条件のない対話を支持する」とのスーチー氏のASEANへのメッセージも伝達した。
面会は今月9日にドーン氏がミャンマーの首都ネピドーを訪問した際に約2時間行われた。スーチー氏は心身ともに健康だという。
スーチー氏が「前提条件のない対話」を支持すると述べたのが事実なら、軍事政権を排除しているASEANに対し、民主派勢力だけではなく軍政も含めた対話を促したと受け止めることができる。ただタイの現政権は軍政寄りの立場だ。
