環境省は12日、岡山県倉敷市の水島港の国際コンテナターミナルで、強い毒を持つ特定外来生物「コカミアリ」が約30匹確認されたと発表した。国内への侵入の確認は初めて。今月3日に貨物コンテナなどで見つかり、処分した。
コンテナはフィリピンの港から神戸港を経由し、6月27日に水島港に陸揚げされた。岡山県の定期調査で疑わしい個体が見つかり、その後専門家が特定した。経由地だった神戸港ではコンテナを開封しておらず、コカミアリは見つからなかった。
コカミアリは体長1~2ミリと小型で発見しにくいほか、繁殖能力が高く、いったん定着すると根絶が非常に難しい。刺されると毒で激しい痛みを感じる。