落雷で樹齢160年のご神木焼ける 天神舎(青森・三戸町)

落雷で火が付き、焼けたご神木のキタコブシ=11日午後5時59分

 青森県三戸町斗内の民家敷地内にある、天神様をまつった「天神舎」のご神木、キタコブシが11日、落雷で焼けた。市民団体「東北巨木調査研究会」(八戸市、高渕英夫会長)の測定により2014年時点の幹回り3メートル78センチは「日本一」として発表されており、推定樹齢は約160年。

 ご神木は畜産業・農業野中耕進さん(71)方敷地内にあり、野中さんによると、幹には空洞があったが、葉を茂らせていたという。同日正午前に雷の落ちる音に気付いたものの、敷地内とは思わず、同午後2時過ぎ、火が出ているのを見つけ自力消火を試み、消防通報したという。

 天神舎では、新型コロナ禍前まで集落の半数の人が行事等で集まる場だったという。野中さんは「天神舎も古くなっており、別の場所に建て直さなければ」と話した。

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