監視員不足で2海水浴場の開設中止 青森・むつ市、2年連続

 青森県むつ市の大畑海浜公園海水浴場と浜奥内海水浴適地が今夏、開設されないことが11日、同市への取材で分かった。市は3日から監視員を一般募集していたが、締め切りの10日までに定員を満たさなかった。この2カ所の開設中止は昨年に続き、2年連続。

 市によると、募集締め切りの10日午後5時15分時点で、応募は大畑海浜公園海水浴場1人(募集定員9人)、浜奥内海水浴適地0人(同6人)だった。市は定員の監視員を確保できなければ、21日からの開設を中止するとしていた。

 市は後日、ホームページで周知する。担当者は11日の東奥日報の取材に「準備はしてきたが時間的制約もあり、開設できないことは残念」とした上で、来年度の開設に向け「関係部局と相談しながら、対応を検討していきたい」と話した。

 11日、大畑海浜公園海水浴場近くを散策していた男性(71)によると、この海水浴場では例年多くの家族連れや帰省客らが海水浴を楽しんでいるという。「監視員がいないのであれば仕方ないが、子どもたちがかわいそう。監視員の雇用条件を見直すなどして来年は開設してほしい」と語った。

 むつ市内には4カ所の海水浴場があり、監視員を確保できているかわうち・まりん・びーち、愛宕山海水浴場は21日から開設する。

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